隠岐遠征から日記の更新が滞ってしまった。何かあったのか?体調が悪くなったのか?など、初めてお便りを頂いた方も含め、閲覧して頂いている皆さんから多くのメールを頂いた。
しかし、単に釣行していただけで私自身はいたって元気です。 ^ ^
ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。m(__)m
さて、永年投げ釣りを続けていると、色んなことで驚かされることがあります。例えば、パッと見ると何の変哲も無いポイントで驚くような大物が出たり、永年苦労してもゲットできない大物が日に何枚も出てしまうポイントなど・・・。
また、私が竿出しすれば高い確率で実績が出るポイントにも関わらず、他のキャスターにはまったく実績の出せないポイントなど、また、その逆もしかりで私が竿出ししても何も釣ることのできないポイントなど・・・。
こんな偶発的な部分が投げ釣りの醍醐味でもある訳ですが、先週末はそんな投げ釣りの偶発的な部分を垣間見る経験をしたので日記に綴らせて頂きたいと思います。
場所は島根県のと鳥取県の境にある境水道での出来事。小学6年生の子供を連れて先週、ヤングサーフのO氏に教わった某ポイントに14日(土)のお昼ごろ到着し、とりあえず私は塩イワシの餌で4本の竿を出し本命からのシグナルを待つ。
息子には、今回私が狙っている本命魚ゲットの可能性を高めるためのキーポイントになる餌、生きアジを釣ってもらうことに専念させる。
しかし、投げ釣りをしている私には何のシグナルも無く、ただただ退屈な時間が過ぎていく。息子のサビキ仕掛けにもアジからのシグナルは一向になく、釣れてくるのは手のひらサイズのアイゴや木っ端グレばかり・・・。
しかも、時折護岸には漁船が出入りし、その都度、大急ぎで仕掛けを回収しなければならない。釣果の割には本当に忙しいポイントだ。漁連の方とも仲良くなり漁船が出入りする度に投げ竿の仕掛けを回収して頂いた。何と言うか本当にこの近辺で働かれる就業者や地域住民の方も和やかな感じで私も穏やかに投げ釣りをすることができた。
そんな中、私の投げ竿に待望のシグナルがでた!とっさに合わせを入れて大物とのやり取りを開始・・・、しかしまったく寄せることができず、5号のナイロンラインは出て行くばかり!!重量感は最高で、愛竿、スピンパワー425DX−Tが伸されて悲鳴を上げる。
5分ほど掛けてやり取りをしてようやく寄せることができ始め、周囲に集まった漁連の人達が「あと少し、頑張れ!」と声援してくれる。テーパーラインが見え始め、しめたと思った瞬間ラインのテンションが無くなり、満月状態になっていたスピンパワーが一直線に伸びてしまった・・・。仕掛けを確認すると8号のフロロカーボンがブッツリとブレークしていた。
憶測だがエブタ(エイ)の類だと思う。ヒラメであればもっとスピード感があったはずだ。気持ちを入れなおして再度仕掛けを打ち返すが周囲も暗くなり、その日の飲ませ釣りタイムは終了した。
暗くなって、釣座の直ぐ裏手にあるコンビにでおでんを買い込み、息子と車内で団欒のひと時を過ごす。息子も最近は大人になったのか、昔のように甘え口調で私と会話はしてくれない。
何故か冷静に、私が先ほどバラしたやり取りを分析し「お父さん、下手くそや」とかなり凹んでしまう言葉を投げかけてくる。親の面目丸つぶれとはこのようなことを言うのだろう。返す言葉も無く、ちょっとは親の威厳を取り返さなくてはと、車を降りてアジ釣りに専念することにした。
既に周囲は真っ暗で、時折海面がざわめくような仕草を見せる。ベートか?と思った瞬間、サビキ仕掛けにアジが食いつきだした。直ぐにブクブクの準備をして、入れ食い状態になったアジを保存する。釣れてくるアジは、大きいものは26センチ、小さいもので12センチと大きさにかなりムラがあるようだ。しかし、贅沢は言っておれないし、とにかくアジを釣りまくった。一瞬でアジバケツが満杯になり、直ぐに予備で持参していたアジバケツを用意。入れ食い状態は継続し、1時間ほどでアジバケツ2杯が満杯になってしまった。
餌用とおみやげ用に分別し、餌にベストなサイズである15センチほどの小アジを約50匹確保できた。
これで明日の朝まずめから生きアジの飲ませ釣りに集中できる。息子には、朝まずめに備えて寝るように指示し、私も高価なタックルを車内に掘り込み明日に備えて就寝した。
翌朝、午前5時半起床。まだまだ周囲は真っ暗だ。今日は15日の日曜日。先日漁連の方に教わった情報では、今日は漁船の出入りは少ないとのこと。また、餌の生きアジは大量に準備できている。普段であれば仕掛けを回収してアジが生きておれば複数回投擲するところであるが、今回に限ってはその都度、活きのよい生きアジに交換できる。
気持ちに余裕が持てるので、今回はとても伸び伸びと飲ませ釣りに集中することができるはず。今日は、結果が出せると自信を持って釣りを開始した。
日が徐々に昇り始めて周囲は明るくなってきたが、霧が立ち込め普段は明確に望める対岸がまったく確認できない。竿先のケミホタルも確認することも困難なほどだ。耳を澄ましても何の雑音も入ってこない。
時折、入ってくるのはたまに通る車のエンジン音と生きアジが送ってくるドラグの「ジ・ジッ」というクリック音のみ。
折りたたみチェアーに腰掛けて息子が買ってきてくれた朝のホットコーヒーを飲もうとした時、本日のドラマが開始された。生きアジが送ってくるクリック音とはまったく異質の「ジーーーッ」という長めのクリック音!
この瞬間、一発で目が覚めた。今、確かにクリック音が鳴った。シグナルのあったロッドを手に持って、更に仕掛けをゆっくり引いて確認すると、5号のラインを介して確かな重量感が伝わってくる。
私の脳ミソからは、アドレナリンが垂れまくり、鼓動は「ドキ、ドキッ」とパチンコ冬のソナタのハートリーチのように鳴りまくる・・・。
思い切って、「ヨモニーッ」と大きく合わせるとバッチリとフッキング!!余り締め込まなかったものの、40センチを少々オーバーするAランクのヒラメを今年初めてゲットすることができたのだ。
しかし、ドラマはまだ続いたのです。魚を絞めていると、更に「ジーーーーーッ」と更に長いクリック音が響きました。おいおい、またかよなんて当りのあった竿に合わせを入れると、先ほどと同様の締め込みが・・・。こいつもBランクには足りませんが余裕のAランク。
何と、今まで年間に1匹ゲットすることが精一杯だった私に1日に2匹もヒラメの神様が微笑んでくれたのです!
一体、何枚釣れるのだろうと、欲が沸いてきます。こうなったら釣れるだけ釣ってやろうと生きアジを打ち返します。しかし、私の欲が深いことに気を悪くしたのか、それ以後何度打ち返してもヒラメの神様が微笑んでくれることは無かったのです。
しかし、しかしです。生きアジを餌にした飲ませ釣りに人一倍の情熱で取り組み、全日本サーフに所属して十数年もの間、ヒラメやマゴチに執念を燃やして狙っていてもヒラメに限っては、未だ10匹しかゲットできていないのです。この現実に対して、日に2枚もゲットできるとは私にすれば信じられないほどのカルチャーショックです。
まだまだこの世の中、探せば凄いポイントがあるのだということを身をもって知ることができました。
そして、情報収集する己のアンテナの精度を高めていかなければならない重要性など、今回の釣行は私に多くのことを学ぶきっかけを与えてくれた気がします。
残すところヒラメの大物号数満願まであと8匹。気合と根性でやり遂げたいと思います。

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